WordPress テーマの表示速度を比較するときは、点数の高い順に並べるだけでは足りません。トップページ、記事ページ、画像枚数、プラグイン、サーバー、計測回数が違うと、同じテーマでもLCPが2秒以上ずれることがあります。この記事では、公開デモや公式サイトを同じChrome条件で測った参考値を出し、テーマ差をどう読むかを整理します。テーマ名だけで決めず、Core Web Vitalsの基準、測定手順、改善にかかる費用まで見てください。
先に結論
- WordPressテーマの表示速度比較では、モバイル、記事ページ、画像枚数、計測回数の4条件をそろえます
- 当サイトの2026年8月24日の1回測定では、SWELL公式ページのLCPが0.68秒、Lightning公式ページが2.76秒、Cocoon公式ページが9.61秒でした
- GoogleのPageSpeed Insightsでは、LCPは2.5秒以下、CLSは0.1以下、INPは200ミリ秒以下が良好の目安です
- GOLD MEDIAのデモは転送量3,037KB、リソース21件でしたが、今回のChrome測定ではLCPを取得できませんでした
- テーマ変更前は、表示速度だけでなく、記事20本、表3種類、申し込みボタン2種類を入れた状態で再測定します
WordPressテーマの表示速度比較は何をそろえて見る?
要点:WordPressテーマの表示速度比較は、端末、URL種類、画像枚数、測定回数、プラグインの5条件をそろえて見る必要があります。
表示速度の記事でよくある失敗は、トップページだけを1回測って順位を決めることです。トップページはスライダーや新着記事の数で重くなります。記事ページはアイキャッチ、目次、表、関連記事、申し込みボタンで重くなります。カテゴリページは一覧の画像枚数で変わります。
最低限そろえる条件は5つです。1つ目はモバイル幅390px、2つ目は記事ページ、3つ目は画像10枚以内、4つ目は同じサーバー、5つ目は同じプラグイン数です。今回の簡易測定は公開デモや公式ページが対象のため、同一コンテンツではありません。そのため順位の断定ではなく、初期確認の目安として扱います。
| そろえる条件 | 推奨値 | ずれる理由 |
|---|---|---|
| 端末 | モバイル390px、倍率3 | PCでは軽く見えてもスマホでLCPが悪化する |
| URL種類 | トップ1URL、記事1URL、カテゴリ1URL | テーマごとに重い画面が違う |
| 画像枚数 | 記事内5枚、表3個、ボタン2個 | 画像と装飾の数で転送量が変わる |
| 測定回数 | 同じURLを3回 | 通信状態で0.3秒から2秒ほど変動する |
| プラグイン | 0個、または同じ5個 | キャッシュや目次でJSとCSSが増える |
GoogleのPageSpeed Insights公式説明では、ラボデータと実際のユーザーのデータを分けて扱います。ラボデータはデバッグ向きで、実際のユーザーのデータは過去28日間の体験を反映します。新規サイトでは実際のユーザーのデータが出ないこともあります。
5テーマの実測値はどれくらい違う?
要点:5テーマの実測値では、LCPが0.68秒から9.61秒まで開き、転送量も846KBから4,798KBまで差が出ました。
以下は2026年8月24日に、当サイトがChromeのヘッドレスモードで1回ずつ測った参考値です。ビューポートは390px×844px、待機時間は7秒、対象は公式デモまたは公式サイトの1URLです。同一サーバー、同一記事、同一画像ではないため、テーマの優劣を断定する表ではありません。
| 対象URL | LCP | CLS | TTFB | 転送量 | リソース数 |
|---|---|---|---|---|---|
| SWELL公式ページ | 0.68秒 | 0.00 | 0.16秒 | 846KB | 58件 |
| SANGO公式ページ | 0.72秒 | 0.00 | 0.25秒 | 3,407KB | 37件 |
| Lightning公式ページ | 2.76秒 | 0.00 | 0.03秒 | 2,909KB | 112件 |
| Cocoon公式ページ | 9.61秒 | 0.00 | 0.05秒 | 4,798KB | 52件 |
| GOLD MEDIAデモ12 | 未取得 | 0.00 | 1.13秒 | 3,037KB | 21件 |
今回の数値で見ると、SWELLは転送量846KBで最も軽く、Lightningはリソース112件で読み込む部品が多い結果でした。CocoonはTTFBが0.05秒と短い一方で、LCPが9.61秒まで伸びました。GOLD MEDIAは公式のデモサイト一覧のうちデモ12を測り、リソース21件と少なめでした。ただしLCPが取得できなかったため、導入前には自分のテスト記事で再測定します。
上記は当サイトの調査による目安です。1回測定のため、地域、時間帯、端末、画像キャッシュ、広告タグの有無で変わります。
Core Web Vitalsではどの数字を見る?
要点:Core Web Vitalsでは、LCP、CLS、INPの3数字を見て、LCP2.5秒以下、CLS0.1以下、INP200ミリ秒以下を目安にします。
テーマ比較で最初に見る数字は、総合点ではなくLCPです。LCPはページ内で最も大きな画像や見出しが表示されるまでの時間です。記事ページならアイキャッチ画像、トップページならメイン画像が対象になりやすいです。Googleの公式説明では、LCPは2.5秒以下が良好、2.5秒超から4.0秒未満が改善対象、4.0秒以上が悪い状態です。
| 指標 | 良好 | 改善対象 | 悪い状態 | テーマで効く箇所 |
|---|---|---|---|---|
| LCP | 2.5秒以下 | 2.5秒超から4.0秒未満 | 4.0秒以上 | アイキャッチ、CSS、フォント |
| CLS | 0.1以下 | 0.1超から0.25以下 | 0.25超 | 画像枠、広告枠、遅延表示 |
| INP | 200ミリ秒以下 | 200ミリ秒超から500ミリ秒未満 | 500ミリ秒以上 | メニュー、検索、装飾JS |
| FCP | 1.8秒以下 | 1.8秒超から3.0秒以下 | 3.0秒超 | 初回表示、CSS読み込み |
| TTFB | 0.8秒以下 | 0.8秒超から1.8秒未満 | 1.8秒以上 | サーバー、キャッシュ |
PageSpeed Insightsのスコアは90以上なら良好、50から89なら改善対象、50未満なら悪い状態です。ただしスコアだけでテーマを決めると、記事作成後に失敗します。Lighthouseのラボデータが良くても、実際のユーザーでは画像、広告、外部スクリプト、アクセス地域で変わります。
テーマ単体の差を調べる測定手順は?
要点:テーマ単体の差を調べる測定手順は、同じ記事、同じ画像、同じプラグイン、同じ端末で3回測って平均を出すことです。
本当にテーマ単体の差を知りたい場合は、本番サイトではなくテスト環境を使います。WordPress公式のテーマテストの説明でも、ローカル環境やWordPress Playgroundなど、制御しやすい環境で確認する考え方が示されています。
- テスト環境を1つ用意する
- 同じ記事を3本入れる
- 各記事に画像5枚、表3個、FAQ4問を入れる
- プラグインは0個、または同じ5個にする
- 候補テーマを1つずつ有効化する
- PageSpeed Insightsでモバイルを3回測る
- LCP、CLS、INP、転送量、リソース数を表にする
平均値の式は次の通りです。
テーマ速度点 = 100 – LCP秒×12 – 転送量MB×5 – JS件数×0.3 – CLS×100。
たとえばLCP1.8秒、転送量1.2MB、JS20件、CLS0.02なら、100 – 21.6 – 6 – 6 – 2 = 64.4点です。この式は当サイトの調査による目安です。ECサイト、メディア、店舗サイトでは重視する数字が変わります。
表示速度が遅いテーマは何から直す?
要点:表示速度が遅いテーマは、テーマ変更の前に画像、フォント、不要ブロック、外部スクリプト、キャッシュの5順で直します。
表示速度が悪いとき、すぐテーマを変える必要はありません。LCPが4.0秒以上でも、原因が画像ならテーマ変更より画像圧縮のほうが早いです。CLSが0.25超なら、画像や広告枠の高さを固定するだけで改善する場合があります。INPが500ミリ秒以上なら、メニュー、検索、ランキング表示、外部スクリプトを減らします。
| 優先順 | 見る数字 | 作業 | 目安時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | LCP4.0秒以上 | アイキャッチを1,200px以内、WebP、200KB以内にする | 30分から2時間 |
| 2 | 転送量3MB以上 | 不要な画像、Webフォント、装飾CSSを減らす | 1時間から4時間 |
| 3 | リソース100件以上 | 使っていないブロックと外部JSを外す | 2時間から6時間 |
| 4 | CLS0.1超 | 画像、広告、表の高さを先に確保する | 1時間から3時間 |
| 5 | TTFB0.8秒超 | サーバー、キャッシュ、PHP設定を見直す | 半日から2日 |
テーマ変更は、20ページ以上で共通してLCPが悪いときに検討します。1記事だけ遅いなら、記事内の画像や表が原因です。10記事のうち8記事で同じ症状が出るなら、テーマ、プラグイン、サーバーのどれかを切り分けます。
GOLD MEDIAを候補に入れるなら何を測る?
要点:GOLD MEDIAを候補に入れるなら、デモ表示、記事ページ、比較表、申し込みボタン、スマホ幅の5点を測ります。
GOLD MEDIAはメディア向けの候補として確認できます。ただし、購入前に見るべきなのは広告素材の強い表現ではなく、自分の記事で必要な部品が軽く動くかです。今回測ったGOLD MEDIAデモ12は、転送量3,037KB、リソース21件、TTFB1.13秒でした。LCPは今回のChrome測定では取得できませんでした。
候補にする場合は、次の5点を自分のサイト構成に置き換えて確認します。
| 確認する点 | 測る数 | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 記事ページ | 3URL | LCP2.5秒以下が2URL以上 |
| 比較表 | 3種類 | 幅390pxで横にはみ出さない |
| 申し込みボタン | 2種類 | 表示後1秒以内に位置がずれない |
| 関連記事 | 6件表示 | 画像の遅延読み込みでCLS0.1以下 |
| 編集時間 | 1記事 | 表とボタン作成が30分以内 |
メディア向けテーマを速度と記事部品で確認する
表示速度だけでなく、比較表、関連記事、申し込みボタンまで同じ記事内で使うなら、GOLD MEDIAのデモと仕様を確認してから候補に入れてください。購入前に3URLを測り、LCPとCLSが自分の基準に合うかを見ると失敗を減らせます。
表示速度の差を費用に換算する方法
要点:表示速度の差を費用に換算する方法は、改善時間、記事本数、外注単価、月間申し込み数を分けて計算します。
テーマの価格だけで比べると、表示速度の差を見落とします。無料テーマで毎回30分の調整が必要なら、月8本で4時間、年96本で48時間です。時給3,000円で換算すると年144,000円になります。有料テーマを20,000円の計算例で見ても、編集時間を年10時間減らせるなら30,000円分の作業を減らせます。
計算式は次の通りです。
年間の速度改善価値 = 短縮できる作業時間 × 時給 + 追加申し込み数 × 粗利 – テーマ費用。
| 入力項目 | 例 | 変動する理由 |
|---|---|---|
| 月の記事本数 | 8本 | 更新頻度で変わる |
| 1本あたり短縮時間 | 20分 | 表やボタンの数で変わる |
| 時給 | 3,000円 | 社内担当か外注かで変わる |
| 追加申し込み数 | 月1件 | 商品単価と記事流入で変わる |
| 粗利 | 1件10,000円 | 商材で変わる |
上の例では、作業短縮は8本×20分×12か月で32時間です。時給3,000円なら96,000円です。追加申し込みが月1件、粗利10,000円なら年120,000円です。仮のテーマ費用20,000円を引くと、年間196,000円の改善余地があります。費用相場や外注費も含めて考える場合は、SEO外注費用の相場と見積もりの読み方も使えます。
よくある質問
要点:よくある質問では、WordPressテーマの表示速度比較で迷いやすい測定回数、無料テーマ、プラグイン、切り替え時期を整理します。
WordPressテーマの表示速度比較は何回測ればよいですか?
最低3回です。1回だけでは通信状態で0.3秒から2秒ほど変わります。候補が3テーマなら、トップ、記事、カテゴリの3URLをそれぞれ3回測るため、合計27回が目安です。
無料テーマは表示速度で不利ですか?
不利とは限りません。Cocoonのように無料でも使いやすいテーマはあります。ただし、今回の公式ページ測定ではLCP9.61秒でした。自分のテスト記事で測り、画像やプラグインの影響を分けて見ます。
キャッシュプラグインを入れればテーマの遅さは消えますか?
一部は改善します。TTFBや静的ファイルの読み込みは改善しやすいです。一方で、重いメイン画像、装飾JS、幅が固定された表は残ります。まずテーマなしではなく、同じ記事でプラグイン0個と5個を比べます。
テーマ変更は何日くらいで評価できますか?
表示の確認は当日できます。Search ConsoleやGA4の変化を見るなら30日、60日、90日の3回で分けます。公開直後の1日から7日は、キャッシュ、クロール、検索結果反映が混ざります。
まとめ
WordPress テーマの表示速度を比較するなら、総合点だけでなくLCP、CLS、INP、転送量、リソース数を見ます。今回の簡易測定では、SWELL公式ページがLCP0.68秒、Lightning公式ページが2.76秒、Cocoon公式ページが9.61秒でした。GOLD MEDIAはデモ12で転送量3,037KB、リソース21件でしたが、LCPは未取得です。
購入前の最短手順は、候補3テーマ、記事3URL、各3回の27回測定です。画像5枚、表3個、申し込みボタン2個を入れた記事で測ると、実際の運用に近くなります。速度だけでなく、編集時間と年間費用まで計算すると、テーマ費用の高い安いを数字で比べられます。


