SEO記事を外注するときの依頼書は、ライターに細かい命令を出す紙ではありません。記事の目的、読者、扱う範囲、使う一次情報、確認期限を1本ごとにそろえるための資料です。最初の1本では30分で埋める簡易版から始め、3本目以降でテンプレートを育てると、初稿のずれと差し戻しを減らせます。
先に結論
- SEO記事の依頼書は、目的・読者・検索語・扱う範囲・一次情報・確認期限を1枚にまとめます
- 最初から20項目を渡すより、必須10項目を30分で埋め、発注後に不足分を足すほうが運用しやすいです
- 指示の粒度は、見出し単位、段落単位、表単位の3段階で分けます。全文の言い回しまで固定しません
- 受け入れ基準は100点で置き、一次情報20点、検索意図20点、独自情報20点、読みやすさ20点、修正対応20点にします
- Rank-Questのような外部支援へ相談する前も、対象ページ5本、競合3社、社内確認者2名を整理しておくと話が早くなります
SEO記事の依頼書は何を決める資料?
要点:SEO記事の依頼書は、SEO記事の目的、読者、扱う範囲、確認期限を発注前に決める資料です。
依頼書の役割は、記事の正解を外注先に丸投げしないことです。「5,000字でSEO記事を書いてください」だけでは、読者、商品、避けたい話題、必要な根拠を外注先が推測します。推測が1つ外れるだけで、見出しの作り直し、本文の書き直し、社内確認のやり直しが発生します。
1本目の依頼書は、A4で1枚、入力時間30分を上限にします。入れる内容は、目的1つ・読者1人・主な検索語1つ・補助検索語3つ・競合URL3本です。さらに内部リンク1本・一次情報2本・禁止表現5語・納品形式1つ・確認期限2日を足します。細かい文章ルールは別紙に分けると、記事ごとの依頼書が読まれやすくなります。
Googleの有用で信頼できるユーザー第一のコンテンツに関する説明では、独自の情報、明確な出典、読者の目的達成に役立つ内容が確認項目として示されています。依頼書にも「何を調べるか」だけでなく「どの読者が何を決められる状態にするか」を書きます。
依頼書に入れる10項目はどれ?
要点:依頼書に入れる10項目は、目的・読者・検索語・範囲・構成・一次情報・独自情報・禁止表現・納品形式・確認期限です。
SEO記事の依頼書は、共通ルールと記事固有の条件を分けます。共通ルールは、表記・文体・画像・引用・権利・入稿方法です。記事固有の条件は、検索語・想定読者・扱う範囲・使う資料・内部リンク・確認期限です。この2つを混ぜると、毎回20ページの資料になり、外注先が重要箇所を見落とします。
| 項目 | 記入例 | 空欄だと起きること | 目安 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 問い合わせ前の不安を減らす | 商品紹介か情報記事かがずれる | 1文 |
| 読者 | BtoBのメディア担当者 | 専門用語の深さが合わない | 1人に絞る |
| 検索語 | SEO記事 外注 依頼書 書き方 | 見出しが広がりすぎる | 主1語、補助3語 |
| 扱う範囲 | 依頼書の項目と例文 | 費用や契約書まで広がる | 3つまで |
| 書かない範囲 | 契約条項、費用相場 | 既存記事と重なる | 2つ以上 |
| 構成 | H2を6本から8本 | 長さだけで調整される | 最大8本 |
| 一次情報 | Google公式、商品公式 | 根拠の弱い断定が増える | 2URL |
| 独自情報 | 営業FAQ、失注理由、事例 | 競合記事の要約になる | 3点 |
| 納品形式 | HTML、Google Docs、Word | 入稿前の整形が増える | 1形式 |
| 確認期限 | 初稿2営業日、修正1営業日 | 公開日が3日から7日遅れる | 2段階 |
上記の数字は当サイトの調査による目安です。記事本数・外注先の人数・社内確認者の数・業界の専門性で変わります。金融、医療、法律に近い内容なら、専門家確認を1工程追加し、初稿確認を2営業日ではなく5営業日にします。
指示の粒度はどこまで細かく書く?
要点:指示の粒度は、見出し単位、段落単位、表単位の3段階で書き、全文の言い回しまでは固定しません。
依頼書で失敗しやすいのは、細かすぎる指示です。全段落の書き出しまで決めると、外注先は情報を調べるより、指定文の穴埋めを優先します。逆に「お任せ」だけでは、読者の前提と記事の着地点がずれます。ちょうどよい粒度は、H2ごとに「答える問い」「入れる数字」「避ける話題」を3行で書く形です。
例えばH2が「依頼書に入れる項目」なら、答える問いは「何を渡せば初稿がずれにくいか」です。入れる数字は10項目、30分、2営業日です。避ける話題は、契約書の条項と外注費の相場です。この3行があれば、本文の表現は外注先に任せても大きく外れません。
| 粒度 | 書く内容 | 使う場面 | 避けること |
|---|---|---|---|
| 見出し単位 | H2の問い、結論、入れる数字 | 通常の記事 | H2を競合と同じ順にする |
| 段落単位 | 1段落で扱う話題 | 専門性が高い記事 | 言い回しを固定する |
| 表単位 | 列名、行数、比較する内容 | 料金、機能、手順 | 公式にない数字を混ぜる |
表を入れる場合は、列数を4列以内にします。スマホでは5列以上の表が読みにくくなります。行数は3行から10行に抑え、補足は表の下に1文で置きます。PageSpeed InsightsやSearch Consoleの数値を扱う記事では、計測日、端末、対象URL、比較した条件を表の近くに書きます。
テンプレートは3段階でどう使い分ける?
要点:テンプレートは、初回30分版、継続発注版、専門家確認版の3段階で使い分けます。
最初から完璧なテンプレートを作る必要はありません。1本目は30分版で十分です。3本から5本を同じ外注先へ頼む段階で、継続発注版にします。監修が必要な記事、法務確認が必要な記事、商品名を多く扱う記事では、専門家確認版に切り替えます。
| 版 | 項目数 | 作成時間 | 向いている記事 | 確認者 |
|---|---|---|---|---|
| 初回30分版 | 10項目 | 30分 | 単発のSEO記事 | 担当者1名 |
| 継続発注版 | 15項目 | 60分 | 月4本以上の記事 | 担当者2名 |
| 専門家確認版 | 20項目 | 90分 | 金融、医療、法律に近い記事 | 担当者2名以上 |
継続発注版では、過去記事の良い例を2本、直した例を2本入れます。外注先に「このトーンで」と伝えるより、良い例と直した例を見せるほうが早いです。ただし、過去記事の見出しや本文をコピーさせる形にはしません。似た見出しが3本以上続くと、サイト内で記事の違いが分かりにくくなります。
専門家確認版では、確認者の名前、確認範囲、確認期限を分けます。例えば、商品担当は事実だけ、法務担当は表現だけ、編集担当は読みやすさだけを見る形です。全員が全体を見ると、1本の記事に10件以上の修正が入り、どれを優先するか決まりにくくなります。
差し戻しを減らす確認スケジュールは?
要点:差し戻しを減らす確認スケジュールは、発注前、構成後、初稿後、公開前の4回に分けます。
差し戻しは、初稿が出てからまとめて直すほど大きくなります。発注前に10分、構成後に15分、初稿後に30分、公開前に15分の確認を入れると、合計70分で済みます。初稿後だけで見る場合は、修正指示の整理に90分以上かかることがあります。
| タイミング | 見るもの | 所要時間 | 止める基準 |
|---|---|---|---|
| 発注前 | 目的、読者、書かない範囲 | 10分 | 読者が2人以上いる |
| 構成後 | H2、表、内部リンク | 15分 | 既存記事とH2が3つ以上同じ |
| 初稿後 | 本文、一次情報、数字 | 30分 | 公式URLが0本 |
| 公開前 | タイトル、抜粋、ボタン | 15分 | リンク先と文言が合わない |
受け入れ基準は100点で置きます。検索意図20点、一次情報20点、独自情報20点、読みやすさ20点、修正対応20点です。80点以上なら軽微な修正で進め、60点から79点なら1回戻し、59点以下なら構成から作り直します。点数は外注先を責めるためではなく、次回の依頼書を直すために使います。
修正依頼は1回に5点までに絞ります。10点以上を一度に返すと、外注先は何を優先すべきか分かりにくくなります。赤字を入れる前に、必ず「目的が違う」「根拠が弱い」「表が読みにくい」のように原因を1つ選びます。
SEO要件と一次情報はどう書く?
要点:SEO要件と一次情報は、検索語・読者の問い・公式URL・使ってよい数値・使わない数値を分けて書きます。
SEO要件は、キーワードの詰め込みではありません。GoogleのSEOスターターガイドでは、検索エンジンが内容を理解しやすくし、読者が訪問するかを決めやすくする考え方が説明されています。依頼書では、主な検索語を1つ、補助語を3つ、読者の問いを5つに絞ります。
一次情報は、公式サイト、ヘルプ、料金ページ、利用規約、統計資料の5種類に分けます。記事に数字を入れる場合は、公式で確認できる数字と、当サイトの調査による目安を混ぜないようにします。混ぜるなら、表の列に「出どころ」を入れます。
| 書く欄 | 例 | 本数 | 確認方法 |
|---|---|---|---|
| 主な検索語 | SEO記事 外注 依頼書 書き方 | 1語 | タイトルとH1に入るか |
| 補助語 | テンプレート、指示書、記事制作 | 3語 | H2に自然に入るか |
| 読者の問い | 何を書けばよいか | 5問 | 各H2で答えているか |
| 公式URL | Google公式、商品公式 | 2本以上 | リンク文言と一致するか |
| 内部リンク | 既存記事1本から2本 | 2本以内 | 次に読む理由があるか |
確認用の計測表を作るなら、Search Consoleで28日間の表示回数、クリック率、平均掲載順位を見ます。GA4では、該当記事から問い合わせページへ移動した数を見ます。Looker Studioで週1回の確認画面を作ると、修正前後の変化を追いやすくなります。
Rank-Questに相談する前に何を整理する?
要点:Rank-Questに相談する前は、対象ページ、過去記事、社内確認者、希望する支援範囲を整理します。
Rank-QuestのようなSEO支援サービスへ相談する場合も、依頼書の考え方は使えます。問い合わせ前に、対象ページ5本、公開済み記事10本、競合3社、社内確認者2名、月の公開本数、使える資料、避けたい表現を整理します。これだけで、初回相談が「何を頼むか」から「どこまで任せるか」に進みます。
依頼範囲は3つに分けます。1つ目は構成だけ、2つ目は執筆と編集まで、3つ目は公開後の改善までです。自社に編集担当が週5時間あるなら、構成と最終確認を自社で持てます。週2時間未満なら、構成、執筆、編集、公開後30日の見直しまで外部に任せるほうが止まりにくいです。
記事制作を外部に任せる前の相談先を確認する
依頼書を作っても、構成づくりや公開後の改善まで社内で見る時間が足りない場合は、SEO支援の候補としてRank-Questを確認できます。問い合わせ前に、対象ページ、月の公開本数、社内で確認できる時間をまとめておくと相談内容を絞れます。
よくある質問
- SEO記事の依頼書は毎回作る必要がありますか?
- 記事ごとに作ります。ただし、文体、表記、画像、納品形式などの共通ルールは別紙にして、毎回の依頼書には10項目だけを書きます。
- 文字数は依頼書に書いたほうがよいですか?
- 目安として書きます。例えば3,000字から5,000字です。ただし、文字数より読者の問いに答えることを優先すると明記します。
- 外注先に競合記事を何本渡しますか?
- 3本で十分です。5本を超えると、競合の要約になりやすくなります。渡すときは、真似する点ではなく不足している点を書きます。
- 修正回数は何回が適切ですか?
- 初稿後1回、公開前1回の合計2回を基本にします。専門家確認が必要な記事だけ、事実確認の1回を追加します。
まとめ
SEO記事の外注で使う依頼書は、長いマニュアルではなく、記事ごとの決めごとを1枚にまとめる資料です。必須10項目を30分で埋め、H2ごとに答える問い、入れる数字、書かない範囲を3行で書きます。確認は発注前、構成後、初稿後、公開前の4回に分けると、差し戻しを小さくできます。
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